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2005/04/22

<韓国経済>韓国にも「フリーター」現象

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    就職難から職が見つかるまでアルバイトで生計を立てる若者が増えている(ソウル・鍾路区)

 統計庁の分析によると、就職難が続くなか、1日の労働時間が3時間に満たないアルバイト族が98万人に達し、深刻な社会問題になっている。彼らの中にはアルバイトで生計を立てている「フリーター」も相当数含まれており、雇用形態が急激に変化していることがうかがえる。

 統計庁によると、今年第1四半期(1-3月)に1日3時間に満たない労働時間が1-17時間だった労働者は98万2000人にのぼっている。18-26時間は114万4000人で、労働時間が1日5時間を切る週26時間未満の労働者が212万6000人に達した。

 週1-17時間しか働かない労働者の数を年度別(第1四半期基準)にみると、2000年72万6000人、2001年74万3000人、2002年75万2000人、2003年68万5000人と年々増加傾向にある。週18-26時間も2000年85万人、2001年87万8000人、2002年88万5000人、2003年93万4000人と増え続けている。

 このような短時間労働者が増加しているのは、就職難が深刻化し、安定した職場を見つけることが難しいうえ、アルバイトで生計を維持するフリーターが増えているためとみられている。

 就職ポータルサイトのジョブリンクが、3カ月以上就職活動を続けている会員1572人を対象に今月1日から19日まで実施した調査結果もこれを裏づけている。同調査でアルバイトをしている理由についてみると、全体の36・5%が「就職できないから」と回答し、その原因については、「厳しい就職難」(66・5%)、「職が見つかるまでのつなぎ」(17・1%)、「職場で受けるストレスがいやだから」(9・1%)と回答している。さらに26・7%は、「生計維持のため2カ所以上でアルバイトをしている」と答え、「3カ所以上」も4・5%にのぼった。


 中央雇用情報院も、「短時間労働の増加は、フリーターの拡大につながる」と警告し、フリーターの増加を防ぐため、学生のときから十分な職業訓練を行い、きつい長時間労働に対して、それにふさわしい報償を与える社会システムの整備が必要だと指摘している。