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2005/02/18

<韓国経済>株価上げ潮ムード

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    景気の回復や海外市場の好況で株価が急上昇。コスダックは500の大台を突破した

 景気の回復をにらんで株価上昇の勢いが止まらない。14日の総合株価指数は、5年ぶりに960を突破して964・79をつけ、コスダック(店頭市場)指数も、17カ月ぶりに500の大台を突破した。これは、外国人の先物買いと情報技術(IT)関連銘柄への集中買いによるもので、株式市場は好況に沸いている。

 証券市場は、正月連休直前の7日に記録した年明けからの最高値949・19をわずか2日で更新、2000年2月10日に記録した966・18以来、5年ぶり最高水準を記録した。コスダックも先週末に比べ16・36ポイント高の503・24で引けた。

 これは、景気回復への期待感に加え、韓国関連の海外ファンドの需給好転、米国、欧州、中南米の証券市場の上昇トレンドなどが市場に好影響を与えたものと解釈されている。

 この日は、機関投資家や外国人が買いに走り、IT株が上昇をリードした。個人投資家が2181億ウオンを売り越したのに対し、外国人と機関投資家がそれぞれ927億ウオン、937億ウオンを買い越した。プログラム売買も差益ねらいの取引を中心に1116億ウオンの買い越しとなった。

 コスダックも、個人は100億ウオン相当を売り越したが、外国人と機関投資家はそれぞれ85億ウオン、161億ウオンの買い越しとなり、株価を押し上げた。 証券市場とコスダック市場の取引代金はそれぞれ3兆4576億ウオンと1兆9552ウオンを記録し、総額5兆4128億ウオンに達した。これは2003年7月8日の5兆6520ウオン以来の大商いだ。

 株価の上昇は、低金利の持続によって資金が銀行から株式市場に移る傾向が強まっているためで、海外株式市場の急騰も、韓国証券市場に好材としてはたらいている。さらに最近の消費の拡大など景気回復に対する期待感が高まっており、株価の上昇基調がしばらく続きそうだ。