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2008/07/04

<韓国経済>三菱自動車・韓国市場参入を正式発表

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    「ランサーエボリューション」と並ぶ益子社長㊧と崔鍾烈社長

 三菱自動車は3日、ソウル市内のホテルで会見を開き、韓国市場参入を正式発表した。大宇自動車販売、三菱商事、韓国三菱商事の3社が中心となって設立した総輸入販売代理店「MMSK(三菱・モーターズ・セールズ・コリア)コーポレーション」を通じ、スポーツ車を中心に販売する。会見には、益子修・三菱自動車社長をはじめ、大宇自動車販売の李東虎・代表理事ら、各社関係者が出席した。

 発表された投入車種は、四輪駆動車「パジェロ」をはじめ、ハイパフォーマンス4WDセダン「ランサーエボリューション」、スポーツセダン「ランサー」、スポーツ型多目的車(SUV)「アウトランダー」、スポーツ車「エクリプス」の5車種で順次市場に投入する計画。

 初年度は400台、2010年には3000台の販売を目標としている。販売開始時期は今年10月を予定している。

 記者会見した益子修社長は、「韓国市場は弊社にとって重要な市場の一つ。韓国自動車市場の発展に寄与したい」と述べた。

 また、1975年から3年間、ソウル勤務の経験のある益子社長は、流暢な韓国語で「韓国は第2の故郷」と話し、韓国との縁を強調した。

 MMSKコーポレーションの崔鍾烈社長は「日本車のハイクオリティと大宇自動車販売のネットワークを融合させ、輸入車販売のリーディングカンパニーとして韓国市場に寄与したい」と語った。
 
 また、大宇自動車販売の李東虎・代表理事は「韓国で三菱車が定着するよう努力したい」と意気込みを語った。

 韓国で日本車は1999年まで現地販売が制限されていたが、ここ数年は急激に販売台数を伸ばしており、韓国の昨年の輸入車新規登録台数は約5万3390台、今年は6万台を突破する見込みだ。

 ブランド別の首位はBMW(7618台)だが、2位のレクサス(7520台)をはじめ日本車の人気は高く、トヨタ自動車や日産自動車、ホンダに続く三菱自動車の本格上陸は韓国自動車業界を活性化するものとみられる。

◆走る喜び共に ― 益子修・三菱自動車社長◆

 韓国市場のアジア地域での存在感が増している。韓国の消費者に三菱自動車のハイクオリティーと完璧なアフターサービスを提供したい。

 自動車を通じ、人や社会、地球と共生しながら走る喜びを韓国の消費者と分かち合いたい。

◆礎築いた三菱 ― 崔鍾烈・MMSK社長◆

 日本最高の自動車メーカーである三菱自動車製の車を韓国の消費者に販売できることになり、大変喜んでいる。

 三菱自動車は韓国自動車産業の礎を築いたメーカーであり、韓国の消費者にとって最も親しみの感じるメーカーだ。

◆協力関係強固に ― 李東虎・大宇自動車販売社長◆

 日本最高の自動車メーカーである三菱自動車が韓国市場に進出するにあたって大宇自動車販売がパートナーとして参加することになりうれしい。弊社は今後さらに三菱自動車との協力関係を強固にしていきたい。