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2010/03/05

<韓国経済>わずか1カ月で赤字脱出・2月貿易

  • わずか1カ月で赤字脱出・2月貿易①

    輸出先の需要回復で黒字基調が続く見通しだ

  • わずか1カ月で赤字脱出・2月貿易②

 1月に赤字を記録した韓国の貿易収支が、わずか1カ月で黒字転換した。知識経済部が1日発表した「2月の輸出動向」(速報値)によると、輸出額は前年同月比31%増の332億7000万ドル、輸入は同36・9%増の309億4000万ドルとなった。貿易収支は前月の赤字(4億7000万ドル)から23億3000万ドルの黒字に反転した。主力輸出品の半導体やディスプレーなどの需要回復が続いており、今後も貿易収支は黒字傾向が続く見込みだ。

 知識経済部は2月の黒字転換について、「輸出需要が新興国市場を中心に拡大したほか、先進国市場の緩やかな景気回復に伴って輸出の増加幅が拡大する傾向が現れた」と分析した。

 輸出増加率を品目別にみると、半導体が118・4%ともっとも高く、自動車部品(89・1%)、液晶デバイス(60・3%)、石油化学(51・6%)、家電(43・8%)、石油製品(37・3%)、自動車(32・9%)などが高い増加率を示した。年初に造船不況の影響が懸念された船舶も15・0%増と善戦した。しかし、無線通信機器は20・0%減となった。

 地域別では、2月1日~20日基準で、中国への輸出が半導体や液晶デバイスなどの好調により前年同期比37・7%増を記録した。また、ASEAN(東南アジア諸国連合)(31・0%)、日本(20・4%)、米国(13・5%)への輸出も、全般的に上昇傾向を示した。EU(欧州連合)向け輸出は、ギリシャなど南欧諸国の財政危機の影響で3・7%減となった。

 輸入は、国内の景気回復と原油価格上昇で原油の購入が増えたほか、半導体の製造装置など輸出主力品の設備投資が拡大した影響で大幅増を記録した。非鉄金属と石油製品の輸入はそれぞれ126・3%、102・5%増加した。原油は56・9%増で原材料は39・4%増となった。半導体製造装置は163・6%、自動車部品は71・2%増えた。資本財と消費財輸入もそれぞれ34・2%、49・1%増加した。

 地域別にみると、日本からの輸入が23・3%増で、米国(70・6%)、中国(41・6%)、EU(43・9%)も増加傾向を見せた。

 知識経済部は「3月以後は南欧の財政危機、米国と中国経済の緊縮可能性など不安要因があるが、海外市場の需要回復により船舶、半導体、ディスプレーなど主力品目の輸出が増え、月間で2けた(10億㌦以上)の貿易黒字を維持できる」と展望した。