ここから本文です

2016/07/15

<韓国経済>サムスン電子、営業利益が8兆㌆に回復

  • サムスン電子、営業利益が8兆㌆に回復

 韓国電子業界の2大メーカー、サムスン電子とLG電子の第2四半期(4~6月)業績が発表された。両社とも増収増益で、サムスン電子の営業利益は2年ぶりに8兆㌆に回復した。LG電子も営業利益が2・3倍増の急回復ぶりをみせた。だが、サムスン電子は営業利益の半分を占めるスマートフォンに過依存、LG電子はスマホ新製品の販売不振など両社とも「スマホ不安」を抱えている。

 サムスン電子の第2四半期連結決算(暫定値)によると、売上高は前年同期比3・1%増の50兆㌆を記録した。前期比も0・4%増。営業利益は前年同期比17・4%増の8兆1000億㌆で、前期比は21・3%増だった。

 営業利益は、2013年第3四半期(7~9月)に10兆㌆を超す過去最高を記録したが、その後減少が続き、14年第3四半期には4兆6000億㌆まで落ち込んだ。その後回復傾向に転じ、14年第1四半期(1~3月)以後9四半期ぶりに8兆㌆台を回復した。

 業績回復を牽引したのは、スマートフォン(高機能携帯電話)事業を担うIM部門だ。この部門だけで、全利益の半分以上を占める4兆4000億㌆を記録したと推定されている。3月に販売された「ギャラクシーS7」が今期だけで1600万台を売り上げ、ギャラクシーの低・中価格帯シリーズのモデルをシンプルにする戦略も業績改善に役立った。また、マーケティングコストが大幅に減った。消費者家電部門の営業利益は1兆㌆を超え、前期のほぼ2倍となった。北米市場を中心に、高級製品である「SUHDテレビ」の新製品が善戦した。


つづきは本紙へ