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2016/11/11

<韓国経済>韓国経済指標悪化 生産、消費、投資トリプルダウン

  • 韓国経済指標悪化 生産、消費、投資トリプルダウン

 景気下落傾向が尋常でない。統計庁によると、経済の主要指標である生産、消費、投資がすべて下落傾向を見せるトリプル不振に陥っている。輸出は減少続きで、回復の見通しがない。KDI(韓国開発研究院)は輸出不振に内需鈍化まで重なり、景気が全般的に鈍化していると警告した。崔順実(チェ・スンシル)問題が国政を揺さぶる中で経済状況が悪化しており、対策が急がれる。

 統計庁が発表した「9月の産業活動動向」によると、消費は5年7カ月ぶりに最大幅で減った。9月の小売り販売は前月比マイナス4・5%だ。2011年2月のマイナス5・5%以降で最大の減少だ。家電製品と衣服だけでなく食品まで全部門で消費が減った。景気不振で消費者が財布のひもを締めているためだ。

 消費減退について、企画財政部関係者は「サムスン電子のギャラクシーノート7生産中止、猛暑効果終了の影響が最も大きかった」と語った。ギャラクシーノート7の販売中断で9月の通信機器・コンピュータ販売は1カ月間で11・6%減った。猛暑が和らぎエアコンなど家電製品の売上高も前月比12・6%減少した。

 農畜産物の物価急騰で食品販売も7%減った。KDIの呉ジユン研究委員は「例年より秋夕連休が早かったという点も食品販売減少に影響を及ぼした」と語った。衣服をはじめとする準耐久財販売も9月に入り0・6%減った。


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