ＳＫイノベーションが、ＥＶ（電気自動車）バッテリーの分野へ１兆㌆の大型投資に踏み切った。中国や欧州の電気自動車に大きくシフトしており、今後の需要増に備えるためだ。このため、ハンガリーに欧州最大規模となる電気自動車バッテリー工場を新設する。投資規模は8402億㌆。また、国内のバッテリー工場の増設にも2000億㌆を投資する計画だ。

　ＳＫイノベーションは理事会で、ハンガリーにリチウムイオンバッテリー生産工場を建設することを決議した。ハンガリー工場は43万平方㍍の敷地に年間生産能力7・5㌐㍗時で建設される。

　来年2月に着工し、2020年初めに本格量産を開始する計画だ。世界的に電気自動車の普及が進む中で、市場の先取りをめざし、主要自動車メーカーにバッテリーを供給する。

　新設するハンガリー工場は、欧州電気自動車バッテリー工場の中では最大規模となる見通しだ。これまでの欧州最大工場は、韓国の電気自動車バッテリートップ企業のＬＧ化学が今年完成したポーランド工場だった。

　ＬＧ化学は4000億㌆を投入してこの工場を建設し、現在サンプル製品を試験生産している。来年に製品が本格量産されると、電気自動車のバッテリーを年間10万台規模で生産することになる。

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