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2017/06/16

<韓国経済>泰光実業、ベトナムに工業団地造成

  • 泰光実業、ベトナムに工業団地造成

 靴製造を主力とする泰光実業グループは、ベトナム南部のタイニン省・モクバイ経済特区に造成中の工業団地が来月オープンすると明らかにした。132万平方㍍に及ぶ大規模な工業団地には主に染色企業が入居する予定だ。泰光実業は、韓国企業の中でも早くからベトナムに進出し、数多くの事業を手掛けてきた。今回の工業団地造成は、「韓国企業のベトナム進出を支援したい」という朴淵次(パク・ヨンチャ)会長の意向が強く反映されている。

 工業団地は、ホーチミンから北西側に70㌔㍍離れたカンボジアとの国境に位置している。2020年に高速道路が完成すれば、ホーチミンまで1時間以内で移動できるというのが泰光実業側の説明だ。

 造成工事は現在、最終段階に入っており、1日に2万㌧処理できる工業用水処理施設と1日に3000㌧供給できる上水道施設、超高速インターネット網などを構築する。泰光実業関係者は、「入居企業が排出する廃水を工業団地が代わりに処理することで、排水処理コストと規制の負担を軽減するのが差別化された強みだ」と強調した。一般的に、廃水排出企業が1次処理を担当し、工業団地は2次処理のみを担当するのが通例だ。

 分譲価格は、染色工場の敷地が1平方㍍当たり72㌦、一般敷地は51㌦前後。工業団地がモクバイ経済特区にあるので、税制上の優遇が受けられる。ベトナムの法人税は20%だが、入居企業には4年間法人税が免除されるなど15年間にわたり税制優遇を享受できる。


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