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2018/11/09

<韓国経済>SKハイニックス、96層4Dフラッシュメモリー開発

  • SKハイニックス、96層4Dフラッシュメモリー開発

 SKハイニックスがNAND型フラッシュメモリー半導体のうち最多層となる96層512㌐ビット4D(4次元)NAND型フラッシュメモリーの開発に成功したと発表した。生産効率などで既存の3D(3次元)NAND型よりさらに進化した意味で「4D」と命名。新技術を適用した世界初開発だと発表した。忠清北道清州で先月竣工したM15工場で量産する予定だ。

 半導体業界ではこれまで、セル(1ビットの情報を記憶するための最小単位の回路)を2D(平面)に配置してきた。だが、集積度の限界に直面し、これを垂直に積み上げる3D技術が開発された。サムスン電子が2013年に初めて24層3DのNAND型を量産。その後、96層まで多層化が進み、今年4月と9月にサムスン電子と東芝メモリが量産化を開始した。

 SKハイニックスは昨年4月に72層NAND型の開発に続き、今回世界で3社目に96層まで積み上げた。にもかかわらず「世界初」としているのは、ライバル社とは完全に違う構造で製品を作り、生産効率を高めたからだ。サムスン電子と東芝メモリと同様に、SKハイニックスも製品開発でCTF(チャージ・トラップ・フラッシュ)という技術を基盤にしている。SKハイニックスはこれにPUC(ペリ・アンダー・セル)という技術を適用した。PUCはセルの作動に干渉する周辺部回路(ペリ)をデータ記憶領域のセル内に配置し、空間効率を高める核心技術だ。


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