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2018/05/25

<韓国経済>ポスコ、海外資源開発で成果

 ポスコの海外資源開発が着々と成果を収めている。最近では豪州のロイヒル鉱山開発で年間1500万㌧の鉄鉱石を確保した。ポスコは現在、豪州(7カ所)、アフリカ(4カ所)、ブラジル(3カ所)など世界23カ所で鉄鉱石・有煙炭開発事業権を保有している。投資金額7兆3000億㌆の85%を回収するほど収益率も良好だ。ポスコはこの海外資源開発で鉄鉱石自給率を61%まで引き上げた。

 鉄鉱石は有煙炭とともに粗鋼を作る主原料で、原料費は鉄鋼製造原価の60~70%に達する。良質で安価な鉄鉱石を安定的に購入することが、鉄鋼メーカーにとって原価競争力の源だ。このため、熾烈な鉄鉱石獲得競争が展開されている。

 最近、2015年12月に鉄鉱石の出荷を開始したロイヒル鉱山で、最終目標値の年5500万㌧の生産体制を達成するのに成功した。ポスコはこの鉱山の12・5%の事業権を保有している。

 豪北西部にあるロイヒル鉱山は、推定埋蔵量が23億㌧に達する世界最大級の鉄鉱石鉱山だ。ポスコのほか、現地企業と日本の丸紅、中国企業が出資している。韓国は2010年に出資したが、12年から鉄鉱石価格が急落し、ロイヒル鉱山開発事業が完了した15年にはトン当たり55㌦にまで下落した。11年の169㌦の3分の1の価格だ。


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