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2019/03/01

<韓国経済>ポスコグループ、EV用二次電池の核心素材を強化

  • ポスコグループ、EV用二次電池の核心素材を強化

    ポスコESMの正極材生産工場

 ポスコグループは、EV(電気自動車)用二次電池の核心素材である正極材市場にも本格的に参入する計画だ。このため、負極材生産設備を持つポスコケミテックに正極材の生産設備があるポスコESMを吸収合併させ、生産体制を強化する。合併は4月1日を予定しており、社名はポスコケミカルになる見通しだ。合併と同時に2000億㌆を投入して正極材の生産設備拡充を図る。

 今回の計画は、すでに力をつけている電気自動車用負極材の技術力を土台に、正極材にも事業領域を広げて、電気自動車の素材市場で覇権を握ろうというものだ。

 ポスコESMは現在、年産9000㌧の正極材生産設備を備えているが、ノートパソコンや携帯電話などのポータブルIT(情報技術)機器用の二次電池に必要な正極材を中心に生産してきた。だが、最近開かれた投資審議委員会で、光陽市にある栗村産業団地で電気自動車用の正極材設備に対する2000億㌆の投資が検討された。

 今回の投資を通じて電気自動車用正極材の生産設備が3倍に拡充されると、本格的な電気自動車用二次電池メーカーとして高性能・大容量の正極材を供給することになる。ポスコグループとしては、正極材の生産規模を2022年までに5万7000㌧にまで大幅拡大し、市場の需要に弾力的に対応するという方針だ。


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