日本からの北朝鮮・金剛山観光ツアーが可能になり、マスコミ関係者らによる第１陣が10月初めに出発することになった▼金剛山ツアーは、98年から現代グループによって実施されてきたが、今回の日本向け開放で「在日」も北朝鮮訪問が可能になった。この日を心待ちにしていた在日も多いのではないか▼金剛山は95年に訪れ、そのすばらしい自然景観に心打たれた。韓国にも似たような山がたくさんあるが、金剛山はさらに雄大で、切り立った岩と木々や渓谷の織りなすコントラストはまさに“絶景”と呼ぶのにふさわしい。今後、現代によって空港やホテルの建設など観光開発され世界的なリゾート地になるというから楽しみだ▼金剛山観光の開放をきっかけに将来、日本からの定期直行便が開設されれば、気軽に北朝鮮に行けることになる。先ごろ、ツアーで北朝鮮に行った東京在住の知人は、関空から中国の吉林に飛び、そこから瀋陽まで列車で移動、さらに飛行機で平壌入りし疲れたといっていた▼限定的に許可されている外国人の北朝鮮観光はほとんどが中国経由のため、現地に行くまで時間がかかり過ぎるし、その分費用も高い。日本から直接行くルートができれば、朝日間の交流拡大の突破口にもなるのではないか。さらに期待したいのは、金剛山からの他の地域へ観光ができるようになることだ▼日本からの金剛山ツアーは当面は韓国経由となるが、第１陣の報告を楽しみに待ちたい。（Ｔ）