先日、横浜で「日本韓国文化友好交流公演・宇宙ゆう遊」が行われ、大勢の市民が集まった▼オペラ「春香」を作曲した日本音楽界の長老・高木東六さん(96)、現代舞踏界の第一人者でソウル公演なども行った経験のある大野一雄さん(93)、ソウルオリンピック閉会式の演出を担当した韓国現代舞踊を代表する金梅子さんと豪華なメンバーがそろった▼ラストで、大野さんの舞踏と高木さんのピアノ、金梅子さんの舞踊のジョイントがなされたが、特に二人そろって１８９歳になる高木さんと大野さんの衰えを知らない力量は、一流の芸術家とは年を超越するものかと感じさせ、会場からも大きな拍手が寄せられた▼今回の公演を企画した「春香・上演プロジェクト」では、２００２年のワールドカップ韓日共催に合わせて、市民、企業の協力を得ながら、オペラ「春香」の完全再演を計画しているという。１９４８年の初演以来上演されたことがなく、幻のオペラといわれているだけに興味が湧く▼同プロジェクトでは、このオペラ「春香」を韓日両国で上演する計画で、スタッフ、キャストも韓日から募る予定。春香には韓国出身の人気オペラ歌手スミ・ジョーに、出演依頼するという。実現すれば大きな話題となることは必至だ▼ぜひ実現させてもらいたいし、高木さんと大野さんも長生きして、その会場に参席できればこの上ない。（Ｌ）