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2017/10/27

<随筆>◇韓服に下駄履き◇ 海龍 朴 仙容 相談役

 古希の年も残り日数が少なくなった。古希の記念に上梓する予定だった「在日二世思考」は、在韓生活(40代の10年間)の記述部分で筆が鈍ってつまずいた。70年の軌跡を思い起こすと、気になることがたくさん出てきた。在日の個人思考とはいえ、独善過ぎるのは問題だ。そんなことで書けなくなった。過去の様々な岐路が脳裏をよぎる。二路どころじゃない。三路四路もあった。常に正しい選択をしてきたとは言い切れないが、70年を通しで振り返ると、いい生き方をしてきたと胸を張ることができる。


つづきは本紙へ