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2020/03/20

<随筆>◇国を越えウイルスに勝利を◇ 広島大学 崔 吉城 名誉教授

 私は20歳のとき肺結核末期と診断され、死の宣告を受けた悲惨な思い出がある。当時は伝染する怖い病気で、その病の傷は私の胸部に広く残っている。高齢者となった肺の弱い私にとって恐ろしいコロナウイルスが世界に蔓延している。主治医が私のレントゲン写真を見せながら、気をつけるようにと言われた。このような脅威感は私だけの話ではない。


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