ここから本文です

2021/11/19

<随筆>◇「柳宗悦没後60年記念展」を観て◇ 呉 文子さん

 短い秋が終わろうとしていた10月のある晴れた日、東京国立近代美術館で「柳宗悦没後60年記念展―民藝の100年」を観覧した(22年2月13日まで)。

 柳宗悦を中心に民芸運動草創期を彩った河井寛次郎や濱田庄司、バーナード・リーチの写真パネルや作品、著書などを含め、各地から選りすぐった陶磁器、染織、木工などの作品や資料400点をも超える展示会。民芸100年の歴史をたどる旅をした気分にさせてくれた。

 朝鮮の友へのコーナーでは、『朝鮮人を想う』(1919年)や翌年に書かれた『朝鮮の友に送る書』も間近に目にした。


つづきは本紙へ