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2021/10/08

<随筆>◇清くも正しくも美しくもない傍観者たちへ◇金 珉廷さん

 2018年、ソ・ジヒョン検事は、あるニュース番組に出演し、8年前のセクハラ事件を告発した。これが韓国の#MeToo運動の始まりとなった。当時、人々、特に女性たちは2点に驚いた。まず、ソ・ジヒョンさんが検事だったことだ。検事ですらセクハラにあうのか。女性たちの頭は真っ白になった。次に、どの加害者も普通の男だった。業界のトップとして尊敬される人物もいた。「男を信じちゃいけない」と口癖のように言う大人たちに囲まれて育ったが、それでも、多くの男性がそうではないとどこかで信じていた。それを裏切ったのだ。


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