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2022/04/29

<随筆>◇韓日・南北の摩擦の渦中で◇ 海龍 朴 仙容 相談役

 すごい夢を見た。

 10年後、齢85の我が雄姿、羽織袴で和装の妻を従え、天守閣から下界をのぞいている。

 映画のワンシーンを彷彿させる。これが何を意味するのか、前途洋々10年は元気に生きられる、と都合よく解釈する反面、「お迎えの予兆」との思いも頭を過る。夢とは言え、韓服ではなく和装も気になった。

 それはそれとして、「在日3世の必読書10冊」を選考中。有志に呼び掛けて、たくさんの推薦本をいただいたが、未読の本が多い。不勉強を反省しつつ、それらを取り寄せ、ここ一月はほぼ毎日、これらの本を乱読している。だが、精読が必要な書籍も少なくない。読むにつれ、時間の足らなさが無念、老齢を悔いるとともに、体力の限界も感じている。


つづきは本紙へ