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2001/06/22

<総合>実力№1はサムスン電子

 韓国企業の実力を総合評価してランクづけした「韓国100大企業」が初めて発表された。経済週刊誌「韓経ビジネス」と韓国信用情報が上場企業697社とコスダック登録企業569社中、法定管理など正常経営ができていない企業を除いた1032社を対象に調査したもので、昨年の売上高、時価総額、純利益の3大指標を基準に総合評価した結果、売上高34兆ウオン、時価総額23兆ウオン、純利益6兆ウオンを記録したサムスン電子が韓国ナンバーワン企業と評価された。

 売上高、時価総額などの指標中、一つだけを基準にした企業ランクはこれまでも発表されているが、複数の指標を総合評価したのは初めてで、米誌「フォーブス」の4指標による調査を参考にしている。

 調査結果、予想通りサムスンが文句なしの1位に選定され、2位韓国電力、3位浦項製鉄、4位韓国電気通信公社、5位現代自動車の順だ。また、国民銀行、SKテレコム、起亜自動車、LG電子、住宅銀行がベストテン入りした。

 業種別には製造業が100大企業に59社選定され最も多く、次いで金融業11社、卸・小売業9社、電気ガス業7社だった。またグループ別ではサムスンが11社で最も多く、SKとLGが7社で共同2位、次いで現代自動車4社、ロッテ3社の順となっている。

 100企業の売上高を合計すると479兆ウオンに達する。これは全調査対象企業の売上高総計の81%を占める。また、1兆ウオン以上の企業は82社で、その売上総額は460兆ウオンになる。このことから、韓国経済の量的規模は、事実上これら1兆ウオン以上の成績により大きく左右されることになる。

 企業の現在、未来価値を反映する時価総額は、経営透明性、財務構造の健全性を推し量る上でも重要な指標である。昨年基準で時価総額が1兆ウオンを超えた企業は26社にのぼり、このうちベストテンに入っている企業はいずれも3兆ウオン以上だ。特にサムスン電子、SKテレコム、韓国電気通信公社、韓国電力の4社の時価総額は10兆ウオンを超し、これら4社合計で80兆ウオンに達する。

 純利益は企業の質的な面を評価する重要な指標だが、ベスト100に入った企業は最低200億ウオン以上の収益をあげている。純益合計は21兆ウオン。