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2002/02/15

<総合>韓国車 急速に世界へ浸透

 韓国自動車産業が急成長しており、韓国車が輸出されている国は昨年、世界188カ国にのぼった。ほとんど全世界に輸出されていることになる。輸出台数も急カーブを描いており、昨年は米テロ事件の影響があったものの150万台を突破した。今年もさらに韓国車の輸出ドライブがかかりそうで、業界では10%以上増の168万台を見込んでいる。

 韓国の輸出は昨年、60年代からの高度成長以来、はじめて大きく落ち込んだ。前年比12・5%のマイナスだ。だが、その中で自動車は健闘した。

 自動車業界の集計によると、昨年の自動車輸出は150万1213台。韓国車にとって、北米が最大の市場で市場であり、米国の58万3608台をはじめカナダ8万3657台、メキシコ2万7964台とこれら3カ国だけで69万台を超え、全自動車輸出の40%以上を占めた。特に、米国では韓国車をセカンドーカーとして選ぶ傾向があり、所得格差が大きいだけに低所得層での潜在的な需要が大きかったことが販売を下支えした。保証期間を長くするなどのサービスも支持されたという。

 一方、北米に比べ開拓が遅れた欧州市場でも90年代以降、韓国車は急速に浸透しており、昨年はEU(欧州連合)加盟諸国をはじめ西欧19カ国で42万7080台を輸出した。自動車輸出の28%を占めるまでになった。これに東欧23カ国の3万2206台を含めると輸出比率は30%を超す。高性能小型車が多く競争が厳しい欧州で成功したのも大きい成果だ。

 日本市場の攻略にも乗り出し、昨年から5車種を投入して本格的に販売網構築を開始した。販売初年度の昨年は1113台にとどまったが、世界でも最も厳しいといわれる日本市場でそれでも1000台を超す実績をあげたことに関係専門家からは「今後、あなどれない」という反応もあった。

 その他の地域別輸出台数をみると、①中南米44カ国で11万9626台(輸出比率8%)②中東16カ国で8万4169台(5・6%)③太平洋15カ国で5万8172台(3・9%)④アジア22カ国(3・1%)⑤アフリカ46カ国で3万8757台(2・6%)となっている。

 ともかく世界各地に満遍なく韓国車が輸出されていることを示す数字だが、世界的なメーカーがしのぎを削ってシェア争いをしている北米、欧州で韓国車が100万台以上販売されている事実は、韓国自動車産業の競争力が相当に高まっていることの証明といえる。

 昨年、2万台以上を輸出した国は米国、カナダ、メキシコ、イタリア、スペイン、英国、オーストラリア、ギリシャ、ドイツ、オランダ、フランス、サウジアラビア、ベネズエラの13カ国にのぼっている。逆に100台以下しか輸出されていない国も57カ国に達する。さらに10台以下も20カ国を数える。これらの国での市場開拓の可能性も検討材料だ。

 自動車業界は今年、国内販売、輸出合わせ317万台(昨年比6%増)を生産する計画だ。輸出は168万台で国内販売を上回るが、現代、起亜、大宇の自動車3社は米市場で69万台を目標に年初から販売活動を強化している。また、現代にとって進出2年目を迎えた日本地域攻略は今年が正念場であり、昨年に引き続き自動車輸出の動向は目が離せない。