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2005/10/21

<総合>世界幹細胞ハブが開所・ソウル大病院に

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            盧武鉉大統領らが出席して行われた開所式

 保健福祉部とソウル大学付属病院は19日、ソウル鐘路区恵化洞の同病院臨床医学研究所で、全世界の幹細胞研究の中心的役割を担う「世界幹細胞ハブ(World Stem Cell Hub/WSCH)開所式を開いた。ここで、世界各国で行われる幹細胞研究と臨床治療などを統括することになる。早ければ11月から脊髄損傷やパーキンソン病などの難病治療患者の登録を始め、治療用幹細胞を培養、研究・治療に着手する。

 開所式には、盧武鉉大統領をはじめ、呉明・副総理兼科学技術部長官、幹細胞の第一人者、黄禹錫・ソウル大教授、それに世界初のクローン羊ドリーの生みの親である英国エジンバラ大のイアン・ウィルムット教授、猿の世界的権威である米国ピッツバーグ大学のジェラルド・シャッテン教授、カリフォルニア州再生医学研究所の市民委員長であるロバート・クライン教授、米国小児糖尿研究財団の責任者であるロバート・ゴールドスタイン博士ら国内外から約300人の生命工学関係者が参席した。世界に幹細胞技術を提供するこの機関の注目度をみせつけた。

 開所式で大統領は、「バイオ工学の分野で新しい歴史の幕開けになるだろう。こうした研究所がソウル大付属病院に設けられたのは極めて有意義だ」と述べた。

 保健福祉部は、「世界幹細胞ハブは世界で唯一、韓国が所有しているヒト胚性幹細胞(ES細胞)を利用し、新しい治療法と新薬を開発する中心的な役割を担うだろう」とし、「臍帯血、骨髄などの生体幹細胞に関連する国内外の研究を積極的に支援する計画だ」と明らかにしている。ソウル大学付属病院関係者は、米国と欧州にも世界幹細胞関連の生命工学者の参加を募り、共同研究を行うことになるだろう」と語った。

 黄教授は、「ハブがうまく軌道にのれば、神経疾患、糖尿病、パーキンソン病、緑内障などの難病治療に画期的な成果をもたらすだろう」と述べ、医療産業とバイオ産業の活性化に寄与することを期待した。ハブは今後、①ES細胞の研究と教育②疾病の原因究明③細胞分化新薬開発の研究④新しい細胞治療剤の開発⑤移植医学技術の開発などを行う。

 世界幹細胞ハブは、ソウル大付属病院の傘下機関として運営され、倫理委員会、実務委員会、運営委員会などで構成される。黄教授が所長を務め、ソウル大学医学部の安圭里教授が臨床分野の責任者としてハブの運営にあたる。

 ハブは冷凍保管室、実験室、事務室などを含め全体で825平方㍍規模の大きさ。25億ウォンを投じてソウル大付属病院の健康検診センター内に設置された。