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2006/03/17

<総合>起亜自動車・米ジョージア州に乗用車工場

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 現代自動車グループの起亜自動車が来年、12億㌦を投じて、米国南部のジョージア州・ウエストポイントで年産30万台規模の乗用車生産工場を建設する。起亜自にとって2002年から生産を開始した中国工場(年産13万台)、年内に完成するスロバキア工場(年産30万台)に次ぐ3番目の海外生産工場だ。来年着工、2009年から本格稼働させる計画だ。現代自動車も新たにチェコに30万台規模の工場建設交渉を進めており、現代自動車グループの海外生産比重は急速に高まりそうだ。

 起亜自動車の今回の米工場建設プロジェクトを陣頭指揮したのは鄭夢九会長の息子、鄭義宣社長。13日ソウルの本社で行われたジョージア州との調印式でも契約書に署名したのは鄭社長だった。鄭会長は署名する鄭社長とソニー・パーデュー・ジョージア州知事の傍らで微笑みながら見守っていた。

 鄭社長が就任して1年。当初最有力候補地だったミシシッピ州をジョージ州に変更し、交渉をまとめるまでの10カ月間、実務的にも総責任者として動いた。このプロジェクトが成功すれば、鄭社長の地位が確立するのは間違いない。現代自動車後継レースという点からも注目されている。起亜自動車は、当初予定より早く米国現地生産に踏み切った。昨年からウォン高に見舞われている為替リスク回避と現代自動車のアラバマ工場の成功が影響したとみられているが、グローバル戦略に意欲的な鄭社長の意思も強く働いたようだ。

 ジョージア州政府から無償で提供された敷地は890万平方㍍。297万平方㍍に中・小型セダン、レジャー用のRV車などを生産する工場を建設する。ここは、昨年完成した現代自動車のアラバマ工場から北東に約134㌔と、車で2時間内の至近距離にある。現代自動車とともにアラバマに進出した韓国の部品メーカーから調達できるメリットがある。

 ジョージア州は今回の起亜自動車進出を大歓迎している。起亜自動車関係者によると、敷地の無償提供だけでなく、各種税金の減免など総額4億1000万㌦のインセンティブを受けたという。労働力も豊富で、労組結成率が5%と低いことも考慮されたようだ。

 鄭社長は、「世界自動車市場の中心である米国での現地生産の意味は大きい。消費者の需要により能動的に対応できるようになった」と述べた。起亜自動車の米市場でのシェアは現在1・9%だが、米工場が稼働する2009年には4%(80万台)に高める計画だ。

 一方、現代自動車は、チェコのノソビチェタウンに10億ユーロ(約1兆2000万ウォン)を投入して、30万台規模の生産工場を建設し、隣接するスロバキア・チリナの起亜自動車現地工場と並ぶ東欧の拠点にすることを決めた。上半期(1-6月)着工をめざし最終交渉に入っている。ノソビチェタウンはチェコ東部に位置する工業都市で、オーストリア、ポーランドとも近く、欧州各国に出荷しやすい利点がある。

 現代自動車と起亜自動車の海外生産能力は、2005年の92万台から今年は139万台、2011年には279万台に高まる見通しだ。現代自動車グループ関係者は、「GMの海外生産比率が46・7%、トヨタは37・3%に達している」とし、「現代・起亜自の海外生産比率は2009年までに49・6%、2011年には51%に高まり、為替リスク回避と通商摩擦などに対処できる」と語った。ホンダの60%には及ばないものの、急速な海外生産比率の高まりだ。

 米市場でも現代・起亜自の2社で2010年までに年間180万台を販売する計画だが、その3分の1は現地生産で充当する。現代自動車グループのグローバル化が今後急ピッチです済むことにある。今回の米工場建設はその一つの象徴といえそうだ。