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2007/12/07

<総合>来年成長率4・7%・韓国銀行が厳しい予測

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 韓国銀行は5日、来年の経済成長率を4・7%と予測した「2008年度経済展望」を発表した。これは今年見通しの4・8%をさらに下回り、政府が来年度予算案国会提出時に予測した5・0%、民間経済研究機関の予測値5・0-5・2%を下回る厳しい見方をしている。韓銀はまた、黒字基調が続いている経常収支についても1997年の通貨危機以来、初めて30億㌦の赤字に転落すると予測した。韓銀は、「来年は対外与件の不確実性がいつになく高く、厳しい予測になった」と説明しているが、来年の韓国経済への警鐘となっている。

 韓銀発表によると、来年経済成長率は、上半期(1-6月)の4・9%から下半期(7-12月)には4・4%へとさらに低下する。李成太韓銀総裁は、10月の国会国政監査で、「来年の経済成長率は5%内外」と言及していたが、経済環境はこの1、2カ月で急速に悪化、低め設定せざるを得なくなった。

 金在天・韓銀調査局長は、「これまでは原油高の衝撃が先進国の景気好調と新興国の高成長などで相当部分吸収されたが、今後は世界経済の成長鈍化、物価不安心理拡散など否定的な影響が拡散する可能性が高い」と説明した。サブプライム(低所得層向け住宅融資)問題の余波で、米国経済の不確実性が相当に高いことも懸念材料だ。

 韓銀は原油導入単価を今年のバレル当たり69㌦から来年には81㌦と設定しているが、100㌦突破となれば、厳しい局面になることは避けれない。

 物価への影響も大きく、消費者物価は今年の2・5%から来年には3・3%に上昇すると予測。上半期に各種サービス料金の上昇が予定されている。

 経常収支は30億㌦の赤字転落を予測。商品収支の黒字幅が260億㌦に減る一方、サービス収支、所得収支、経常移転収支などの赤字規模が今年の250億㌦から来年には290億㌦に拡大するからだ。

 韓銀では、「30億㌦の経常収支赤字は全体交易規模の0・5%未満なので、心配する必要はない」としているが、10年間続いた黒字基調が崩れることの心理的影響は小さくない。

 厳しい経済見通しに対して、来年2月に就任する新大統領の経済運営が早速試されることになる。