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2007/02/16

<総合>盧大統領の首脳外交全開

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    ローマのフィウミチーノ空港に到着し、法王庁関係者らの歓迎を受ける盧武鉉大統領夫妻(15日)

 11日から23回目の外遊に発った盧武鉉大統領は15日、スペイン訪問を終え、バチカン法王庁を訪れローマ法王ベネディクト16世と会談した。翌16日にはイタリアのナポリターノ大統領、プロディ首相とそれぞれ会談する。今回の歴訪で盧大統領は03年2月の就任以来、4年間で延べ49カ国を訪問したことになる。歴代最多の海外訪問実績だ。中南米、アフリカ諸国などにも足を伸ばしており、韓国大統領として初訪問国もスペインなど6カ国を数える。首脳外交全開といったところだ。

 盧大統領がこれまで訪問した49カ国(再訪含む)は、アジア、大洋州、欧州、アフリカ、北米、中南米にまたがり、ほぼ全世界を回っている。月に1回の割合で外国を訪問、首脳会談を展開したことになる。現地同胞との懇談会も開催、存在感をアピールした。

 49カ国という数字は大統領の外遊としては桁外れに多い。これまで最高だった金大中前大統領の37カ国をはるかに上回る。ちなみに、金泳元大統領は28カ国、盧泰愚元大統領は10カ国に過ぎない。残余期間1年を考えると、盧大統領の歴訪国は最終的に60カ国に達する見込みだ。

 韓国大統領として初めての公式訪問国は、エジプト、ナイジェリア、アルジェリア、アルゼンチン、アラブ首長国連邦、スペインの6カ国。カザフスタン、ウズベキスタン、トルコ、コスタリカ、フィリピン、モンゴル、ギリシャ、フィンランド、ニュージーランドなどは、APEC(アジア太平洋経済協力会議)やASEAN(東南アジア諸国連合)+3などの国際会議と関係なく該当国家訪問だけを目的に訪れた。

 これまでの歴訪にかかった費用はおよそ620億ウォン。大統領には経済人も多数随行し、経済外交の側面も強い。識者からは「国家元首が各国を頻繁に訪れること自体、韓国のイメージアップにつながる。また、企業の海外市場開拓を助け、対韓投資を呼び込むきっかけにもなる。大統領の外遊は基本的に望ましいことだ」と指摘されている。

 国内では人気が下降している盧大統領だが、この間の首脳外交では、訪問国との間でパートナーシップ関係を結んだり経済協力強化に合意するなど大きな成果をあげている。特に、途上国の訪問国に対しては経済支援を約束するなど韓国のイメージアップに貢献した。