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2014/05/02

<総合>安全で快適な経済社会実現へ・5分野で30の技術を集中開発

  • 安全で快適な経済社会実現へ・5分野で30の技術を集中開発

    今後必要な技術を選定した国家科学技術審議会

 国家科学技術審議会が今後10年間に必要な5大分野で30の技術育成戦略を盛り込んだ「国家の重点科学技術戦略ロードマップ」を定めた。「科学技術10年の大計」として選ばれたのは地球温暖化や再生医療、未来産業などに関する技術で、今後の韓国の経済・社会発展に必須の技術とされる。

 昨年7月に出帆したロードマップ樹立推進団は専門家200人と共にワークショップや公聴会などを経て、戦略ロードマップを完成させた。技術確保の戦略のみならず、事業化や法制度の改善など技術発展の全過程を包括した戦略も盛り込んでいるのが特徴だ。

 今回選定した5大分野は①安全な社会の構築②健康長寿時代の具現③ICT(情報通信技術)融合の新事業創出④未来の新産業基盤の拡充⑤快適で便利な環境醸成で、経済だけでなく社会問題の技術開発にも力点を置いている。

 特に、遺伝子を活用した無病・長寿や幹細胞治療のような暮らしの質を高める技術が多く選定されている。30の技術のうち15の技術がこれに該当する。すでに、車病院・幹細胞研究所の李東律教授チームは、世界で初めてヒト成人体細胞由来の幹細胞作製に成功。安全性検査や臨床試験など多くの課題があるが、幹細胞を利用した治療に一歩近付けたと評価された。


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