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2015/05/01

<総合>世界最大級のバイオ医薬品工場完工

  • 世界最大級のバイオ医薬品工場完工

    サムスン・バイオロジックスの工場

 サムスングループが医薬品市場進出へ向け大きく動き出した。バイオ企業であるサムスン・バイオロジックスが、仁川(インチョン)市の松島(ソンド)で世界最大規模となるバイオ医薬品の第2工場を完工し、試験稼動に着手した。年産能力は、培養液の容量基準で15万㍑。年初に生産を開始した第1工場を合わせると18万㍑になり、これは世界第3位の規模。バイオシミラー(生物学的製剤の後発医薬品)の世界的な企業となった。

 サムスン・バイオロジックスは、2012年末に松島で27万3900平方㍍の敷地を確保、3400億ウォンを投資して第1工場を完工した。続いて7000億ウォンをかけて第2工場の建設を開始し、今回の完成となった。

 生産能力は、国内最大の生産設備を備えたセルトリオン社の14万㍑を超えており、世界最大の独立バイオテクノロジー企業・アムジェンが米ロードアイランド州で建設した生産施設と同等の規模だ。

 サムスン・バイオロジックスは3月から第1工場で世界的な製薬会社のブリストル・マイヤーズスクイブ社とロシュ社から委託されたバイオシミラーを生産しており、第2工場でも各国の規制当局の許可が下り次第、本格的に生産を開始する。


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