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2016/01/29

<総合>イランにファイネックス製鉄所建設

  • イランにファイネックス製鉄所建設

    浦項製鉄所に建設されたファイネックス設備

 産業通商資源部と鉄鋼業界によると、ポスコがイラン鉄鋼メーカーのPKPと協力してイランに一貫製鉄所を建設する。ファイネックス工法の技術を移転するとともに、資本参加もすることになる。3月に資本規模や出資比率などを定めた法的拘束力のあるMOA(合意覚書)を締結する予定だ。ポスコの今回の製鉄所建設は、イランに対する国際社会の制裁解除後、韓国にとって最初の大型案件であり、業界の関心も高い。

 イラン南東部のチャーバハールに建設する今回の一貫総合製鉄所の総投資額は16億㌦。ファイネックス工法による年産60万㌧の高炉1基を建設、最先端の一体型鋼板製造工程(CEM)技術も導入する。このCEMは、溶鉱炉から出てくる溶けた鉄をすぐに圧延し、圧延コイルまで連続的に生産できる工程技術だ。

 来年3月に着工し、2018年に商業生産を目標にしている。この高炉建設に適用されるファイネックス工法はポスコが独自開発した技術で、インドと中国に次いで今回が3度目の技術輸出になる。この工法を取り入れることで、原料の鉄鉱石やコークスを焼結炉などで事前処理する必要がなくなり、生産コストを抑えられるメリットもある。ポスコ建設は、製鉄所運営に必要な港湾、道路、鉄道建設など各種インフラ事業に参加する。


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