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2019/03/29

<総合>韓国、世界第4位のロボット大国めざす

  • 韓国、世界第4位のロボット大国めざす

    ロボット産業育成について語る文在寅大統領

 ロボット産業化を進める韓国で、世界第4位のロボット大国をめざす戦略が打ち出された。産業通商資源部は、大邱(テグ)の現代ロボテクスで「ロボット産業育成戦略報告会」を開き、2023年までに産業用ロボットを70万台普及させ、年間売上高が1000億㌆以上のロボット専門企業20社を育成すると発表した。報告会には文在寅大統領も出席し、「ロボットは第4次産業革命の革新技術であり、未来に高付加価値を創出する代表的な新産業だ」として、ロボットを未来の主力産業として本格的に育成する考えを明らかにした。

 韓国のロボット産業は、産業用ロボットの活用度で世界一位だ。IFR(国際ロボット連盟)によると、従業員1万人当たりの産業ロボット導入台数(16年)は、韓国が631台でトップ。製造業の現場で、ロボットの導入がコンスタントに続いていることが主な理由だ。続いて、2位シンガポール、3位ドイツ、4位日本(300台)の順だ。最新データでは韓国が780台で世界平均の85台を大きく上回る。

 だが、エレクトロニクスや自動車など特定分野に集中している。鋳造・金型、溶接・熱処理や繊維、飲食料などの生産現場ではロボット活用度が相対的に低い。産業通商資源部関係者は「技術力の面でもまだ不足しており、ロボット産業のグローバル競争力では中国、米国、ドイツ、日本に次ぐ5位だが、4位との格差は大きい」と述べた。


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