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2001/06/01

<鳳仙花>◆韓日共同で成功つかむW杯◆

 韓日が共催するサッカーのワールドカップ(W杯)があと1年に迫り、20都市で試合会場となる競技場がオープンし始めた。各大陸での予選もたけなわで、プレ大会のコンフェデレーションズ・カップも30日に開幕、いよいよムードが高まってきた。来年5月31日の開幕まであっという間だろう。

 2002年大会はW杯72年の歴史のなかで初めての共催大会だ。共催がゆえに困難もあるが、韓日関係の歴史と現状などを考えると、両国が共同で大会を運営する意味はとても大きい。しかも、これは単なるスポーツにとどまらず多くの分野にわたる大規模な共同作業でもある。

 ずでに96年の共催決定後、両国の交流がそれまでになく活発だ。例えば、サポーター同士が共同応援するなど友好協力関係が築かれており、特に青少年サッカー交流が大幅に増えている。

 こうした交流はスポーツ以外にも拡大、例えば韓日間の自治体の姉妹関係締結この5年間に20増え83に達し、いろいろな交流計画を立てている。これもW杯効果だろう。さらに、今年になって文化・芸能公演などさまざまなW杯関連イベントが両国で目白押しだ。

 大会まで一年となったが韓日間の輸送や国内での観光客輸送問題など課題も多い。また、北朝鮮でも1、2試合実施しようという分散開催案の実現も楽しみだ。サッカーは韓国、北朝鮮とも盛んであり、共同チーム編成を含め、南北の協力が実現できれば大変意義があり米中のピンポン外交のよに南北関係の進展が期待される。

 世論調査によれば、韓国国民はW杯に対し8割が成功すると答えている。世界が注目するW杯を成功させアジアをアピールするまたとない機会である。一層の共同努力が求められるだろう。(T)