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2005/08/19

<鳳仙花>◆貧困退治したアジアのリーダー◆

 韓国日報が光復(解放)60周年を記念して韓国の成人男女1000人を対象に実施した「韓国に影響を与えた人物」調査で、朴正熙大統領がトップに選ばれた。2位には金大中前大統領、3位には独立運動化の金九が入り、現代グループの創業者・鄭周永氏や胚性幹細胞の研究で世界的に知られる黄禹錫・ソウル大学教授らがベストテン入りした。

 これをみると、国民は歴代の指導者や経済人の中で朴大統領を最も高く評価していることがわかる。朴大統領は、軍事政権下で民主化運動を弾圧した「独裁者」と見る向きもあるが、「援助を求めるよりも、自分の足を歩こう」との政治姿勢を掲げ、国家発展の中枢は経済であると看破し、強権を発動してインフラの整備や重化学工業の振興に力を尽くした。自立をみごとに達成し、世界が称賛した「漢江の奇跡」の立役者であり、今日の韓国経済発展の礎を築いた功績は計り知れない。

 中国の改革開放を進めたトウショウヘイは、経済開発を推し進めるに当たって、韓国を手本にするため、朴正熙大統領の資料を側近に集めさせ、その政策を参考にしたといわれている。このように「開発独裁」といわれながら、朴大統領の影響は近隣にも及び、大きな影響を与えたことは特筆すべきであろう。

 今月9日に独立40周年を迎えたシンガポールも、建国の父・リー・クアンユー初代首相が、独裁的権力で国づくりを進め、「全国民が持ち家に住めるようにしよう」をスローガンに住宅政策を最重要課題として取り組み、中継貿易で著しい経済成長を成し遂げた。極貧の都市国家が、一人当たりGDP(国内総生産)2万5000㌦を超す先進国並みの経済国に発展したことは奇跡に近い。

 朴正熙、リー・クアンユー、トウショウヘイといった指導者がいなかったら、これらの国の発展は大幅に遅れていたに違いない。南米、アフリカなどの途上国にとって、こういったアジアの成長の軌跡は、大いに参考になるだろう。(G)