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2010/05/14

<鳳仙花>◆韓国開発経験は「経済の教科書」◆

 開発途上諸国で韓国の開発経験を学ぼうという気運が高まっている。1960~70年代の「漢江の奇跡」を実現した産業育成、通貨危機を克服してIT立国を構築し、世界的な金融危機克服へとつながる韓国経済発展の歴史は、途上国にとっていわば「経済の教科書」のような存在である。「貧しい国の状態をどうすれば豊かにできるのか」という願いを韓国の経験から学ぶことができると考えているからだ。このため、世界の途上国から韓国政府にノウハウ提供など支援の依頼が相次いでいる。これにどう応えていくべきだろうか。

 最近の事例をみると、ブラジル政府が輸出振興区域を整備するので韓国政府の政策支援を求めてきた。かつて韓国の輸出と外資誘致を主導した馬山輸出自由地域をモデルにしたいとのことだ。また、ボリビアは中小企業育成、エルサルバドルは庶民住宅供給策に関して協力依頼があった。

 中東のクウェートは、韓国経済発展の礎石となった経済開発5カ年計画をモデルに「クウェート5カ年開発計画」を策定した。ウズベキスタンでは韓国政府主導で中央アジア初の経済自由区域が建設中だ。成長著しいベトナムでは国家発展戦略会議に韓国の高位官吏や研究員が直接参加して諮問している。同国の高位官吏は「韓国が歩んできた過去半世紀の経済開発経験はべトナムにとって羅針盤」と全幅の支持をしている。

 韓国は通貨危機後に破綻企業の再生に成功したが、企業再生における不良債権整理に関して中国やインドネシア、ロシア、トルコにノウハウ提供も行っている。

 フランスは世界に冠たる文化国家であるが、第2次世界大戦後に文化関係総局を設立し、文化を外交の重要な柱に位置付けたことが大きかった。韓国の経済開発経験は立派な国家ブランドである。これを指導する政府部署を新設し、本格的に取り組んでみてはどうだろうか。大きな世界貢献に繋がると思う(S)