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2012/11/02

<鳳仙花>◆金妍兒(キム・ヨナ)の新たな挑戦◆

 2010年バンクーバー冬季五輪金メダリストの「フィギュアの女王」金妍兒(22)が帰って来る。現役復帰を表明していたが、12月5日にドイツで開かれるNRW杯に出場することが決まったのだ。実戦は昨年4月の世界選手権以来1年8カ月ぶりとなる。

 バンクーバーでは007ボンドガールに扮してパーフェクトな演技を見せた金妍兒が、今度はどんな演技を見せてくれるか、フィギュアファンならずとも興味が尽きないだろう。

 金妍兒は、バンクーバーで浅田真央を破って金メダルを獲得し、韓国民の期待に応えたことで燃え尽き症候群が心配されていた。この間、アイスショー出演以外はスケートから遠ざかり、大学の授業、そして平昌五輪招致の広報大使として積極的に活動。また後輩たちのためにスケートリンクの整備を訴え、奨学金集めにも尽力していた。

 現役引退もささやかれていた金妍兒だが、今年7月に、2014年ソチ五輪まで現役を続けると発表したのは、自らのスケート人生だけでなく、韓国フィギュアスケート全体の底上げを願う気持ちが強かったからだという。

 韓国は、金妍兒以外の有望選手が育っていないため、ソチ五輪出場さえ危ぶまれた。

 そのため金妍兒は、NRW杯で規定以上の成績を収めて来年3月の世界選手権の出場権を確定させる。その世界選手権で10位以内に入り、ソチ五輪女子シングル出場枠2を確保することを目標にしている(準優勝以上なら3)。

 ソチ五輪に後輩選手を出場させ、次の平昌五輪につなげる計画であり、平昌五輪ではIOC選手委員に出馬する計画もあるという。金妍兒の新たな挑戦が始まった。

 新プログラムは、SPが「吸血鬼のキス」、フリーが「レ・ミゼラブル」。コンディションは現在、70%まで回復しているという。華麗な演技で世界中のファンを再び魅了し、まずはソチ五輪で連覇を達成してほしい。(L)