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2013/04/12

<鳳仙花>◆女子カーリング、五輪初出場の快挙◆

 韓国女子カーリングチームが、2014年ソチ五輪出場権を獲得した。五輪常連国を追い抜いての、まさに「奇跡」とも言える快挙であり、情熱と努力で五輪切符をつかんだ選手たちに大きな拍手を送りたい。というのも、韓国ではカーリングはまったくのマイナースポーツで、国民の関心も少なかったからだ。

 カーリングは「氷上のチェス」と呼ばれる。ストーンを正確に滑らせる強い体力に加え、相手チームに負けない戦略、何よりも先読みの力が必要だ。

 カーリングは15世紀、スコットランドが発祥の地といわれる。歴史的に欧米が強い。五輪の正式種目になったのは98年とまだ新しい。韓国でカーリング協会が発足したのは94年で、競技人口は約600人ほど。世界トップのカナダは競技人口が数十万人で、国中にカーリング施設があるというから、その差は明らかだ。ちなみに日本も人気が出てきたとはいえ、競技人口は3000人ほどという。

 韓国チームの発足当初は悲惨だった。専用競技場がないため、他競技の練習の合間に使わせてもらう「居候」状態。外国チームが捨てようとした用具を譲り受けて使ったことさえあったという。そんな劣悪な環境でも、技術・体力を強化し、何よりも頭脳戦を制するための戦術とメンタルトレーニングに力を入れたのが奏功した。「カーリングは技術+頭脳戦なので韓国お家芸のアーチェリーと共通点がある。大化けする可能性を秘めている」と飛躍を予想した関係者がいたが、まさにその通りになった。

 しかし、カーリング先進国との力量の差は歴然としている。韓国では現在、カーリング専用競技場の建設を進め、外国人コーチも導入する計画だ。大手企業の援助も決まった。韓国女子カーリングはまだ5チームしかなく、選手層の薄さは否めないが、五輪出場を勝ち取った力をバネに、ソチ、そして平昌(ピョンチャン)でメダルを目指してほしい。(L)