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2014/01/10

<鳳仙花>◆韓国女子カーリングの「奇跡」期待◆

 ソチ冬季五輪開幕まで1カ月を切った。韓国勢の活躍にいまから胸が躍るが、そのソチで、初めて五輪の舞台を踏むチームがある。チョン・ヨンソプ監督率いる女子カーリング代表の京畿道庁チームだ。

 カーリングはこれまで、韓国ではまったく関心が向けられなかった。94年にカーリング協会が出来たものの、満足な練習施設もなかった。そんな中、10年前にチョン監督がチームを作ったのが、京畿道庁チームの前身だ。

 当時、誠信女子大生だったキム・ウンジは、学業を放棄して入団。幼稚園の先生になっていたイ・スルビも説得して入団させた。中国にカーリング留学していたキム・ジソンも呼び戻した。資金難でチームを維持することさえ容易ではない状況で、外国チームから中古の道具を譲り受け、バイトで生計を維持しながら選手生活を続けた。その苦労は並大抵ではなかったろう。

 「氷上のチェス」と呼ばれるカーリングは、緻密な作戦と試合運びが重要なスポーツだ。体格差が関係ない競技なので、訓練を積めば、欧米の選手とも十分に渡り合える。チョン監督は、外国チームの戦術を徹底的に研究し、同時に選手たちのメンタルトレーニングに力を入れた。中でも選手たちの自主性を引き出すのに注力したという。特にスキップ(主将)のキム・ジソンが急成長したことで、チーム力がアップした。

 そして2012年3月、カナダで行われた世界女子選手権大会でまさかの4強入り。昨年4月には五輪代表選抜戦で優勝して、遂に五輪切符を獲得した。選手たちの苦節十年の努力に、惜しみない拍手を送りたい。

 ソチでのメダル獲得を期待して大韓体育会から強化種目にも選抜されたが、代表メンバーは冷静だ。世界ランキングはソチ五輪に出場する10カ国中最下位。チャレンジ精神を忘れずに戦うだけと話している。悔いのないプレーをして、メダル獲得の「奇跡」を韓国民に見せてほしい。(L)