先日、大型書店の文庫コ-ナーを覗くと、「韓国消滅」と刺激的なタイトルの本が平積みにされていた。著者はソウル特派員も経験した元日本経済新聞記者の鈴置高史氏。韓国消滅の根拠の第1に少子化を挙げている。冒頭から「2023年の出生率0・72。韓国の出生率は、OECDに加盟する先進国の中で断トツに低い。生産年齢人口のピークも19年に迎えており、働き手もこれからどんどん減っていく。経済規模縮小のリスクは日本の比ではないのだ」と手厳しい。確かに少子化問題は深刻であるが、重要なのはどう対応すべきなのか、処方箋を提示することである。その点、期待できる動きに注目したい。
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