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2013/11/22

<Korea Watch>老後資金準備が不足

  • 老後資金準備が不足

    買い物をする高齢者

◆LG経済研・高齢者の消費性向を分析◆

 LG経済研究院が高齢層の消費余力の減少理由として、▽期待寿命の上昇▽教育費の急増▽不動産神話の終焉による資産減少など4つを挙げた。同研究院は「老後準備が不足な高齢層、消費余力がない」と題した報告書を発表した。

 同報告書は、年齢別の平均消費性向(仮処分所得に占める消費支出比率)について2008年と昨年を比較した。その結果、60代と70代はそれぞれ同期間に5・9%、6・8%下がっている。40代と50代はそれぞれ1・9%、2・3%低下。39歳以下は1・6%高まった。

 2000年には60代以上の消費性向が最も高く、そのあとに50代、40代、39歳以下が続いた。しかし、昨年には40代と39歳以下が高く、次いで60代以上と50代となった。

 通常、青・壮年層は資産を蓄積し、消費は少ない。高齢層は資産を処分しながら消費するため、消費規模が大きいとされる。だが、逆の現象が起きている。


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