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2014/10/17

<Korea Watch>不満の声からビジネスチャンスを

◆LG経済研が報告書、スマホ利用の活用実態を分析◆

 LG経済研究院はスマートフォン(高機能携帯電話)利用に関する報告書「手の中のスーパーコンピューターが眠っている」を発表した。スマートフォンの普及は、飽和状態に達しているが、まだスマートフォンを難しい機械と考えたり、充分に活用できていない人が多い。独自調査を通じて、スマートフォン利用率の関係と充分に活用されていない原因を調べた。

 未来創造科学部が最近発表した韓国のスマートフォン加入者数は約3935万人で普及率は78%に達し、情報通信政策研究院(KISDI)は年末にはスマートフォン市場が飽和状態に達すると予測している。市場を賑わしてきた高額のプレミアムスマートフォン市場の成長が鈍化する中、これまでのスペック競争から抜け出し、新興市場を狙った普及型モデルのラインアップを強化するなど、新たな流れが生じている。また、スマートフォンは、次世代の主役を担うとされているウエアラブルコンピューティング、コネクテッドカー、スマートホームなど常に新たな派生商品が誕生している。しかし、このように成熟期に入ったかに見えるスマートフォン市場だが、まだスマートフォンを充分に活用していない人が多いという現実も一方ではある。つまりスマートフォン利用者とそうでない人との間に情報格差が生じているわけだ。

 今までスマートフォンの利用状況に関する研究は少なからず行われてきた。

 しかし、ユーザーの特性を考慮した利用、または非活用の原因調査は多く行われてこなかった。スマートフォンの活用の程度とその原因を結合分析するために、幅広い年齢層にわたって最も著しく、また一貫して示された結果は、新しいサービスや機能に対する閉鎖性だった。本人自らが革新的なものに対する収容性を持っていると答えた人は全体の14%に過ぎなかった。また、これら以外の調査対象者の91%が、スマートフォン購入時に初期設定する場合を除き、新たにインストールしたアプリの数は月平均3個未満であると答えた。また、全回答者の75%が新しいアプリやサービスを見つけようとしていないか、または自在に使いこなせていないと答えた。さらに、月平均インストールしたアプリの数が全くないと答えた人も、回答者全体の28%に達した。2013年に韓国インターネット振興院が6000人を対象に実施した調査でも同様の調査を行い34%と類似し、米国と英国で行われた調査でも31%と似た結果となった。


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