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2015/09/11

<Korea Watch>世界市場で競争力低下

◆LG経済研が報告書、グローバル企業の経営成果を分析◆

 LG経済研究院は報告書「グローバル企業の経営成果、中国・米国は浮上し韓国は後退」を通じて、「世界5000大企業に含まれる企業数や世界の売上、利益の相対的な比率において韓国企業が下落傾向を示している」と分析した。

 報告書は売上額を基準として世界の上位5000企業を国別に分類して分析した。その結果、世界上位5000大企業に属する韓国企業は2004年の196社から09年は190社、14年は182社と10年間で14社減少した。ドルを基準とした売上比率は04年の3・6%から09年4・1%に上昇した後、14年には4・0%に下落した。利益比率も04年3・6%から09年2・9%、14年2・3%と10年間で1・3%減った。

 産業別に04年と14年を比較すると、自動車、資源エネルギー、ITサービスなどの産業で韓国企業の売上は増加し、電子、建設などの売上は減少した。自動車産業の場合、売上だけでなく、利益も増えた一方、電子、建設業界は、利益が大きく減少した。

 また、今年上半期(1~6月)の韓国上場企業の経営成果をみると、14年に比べ売上比率が5・8%減少するなど経営不振が続いている。業種別にみると、電子、化学、鉄鋼、金属、流通、通信、サービス、建設など多くの業種で売上高が減少し、紙、木材、繊維、衣服、輸送機器などは、純利益が減少したことが分かった。今年上半期に続き、売上高は減少傾向を示しており、利益率は低い水準を維持している。

 一方、グローバル企業の売上比率や利益比率の変化を産業別にみると、金融危機以降、ほぼ全ての産業で成長は低下。ほとんどの産業の成長が鈍化している中、各産業で上位企業の市場シェアが低下しており、企業間の順位変動も激しくなっている。

 世界の産業地図の変化をみてみると、グローバル市場で製造業が占める割合は、14年売上基準で36・5%(電子9・9%、自動車6・8%、化学4・1%)に達し、流通(18・9%)、資源エネルギー(15・7%)が製造業の次に比重が高い。

 10年前と比較すると流通と資源エネルギーは、それぞれ1・5ポイント、3・1ポイント拡大した一方、製造業は4・5ポイントが減少した。流通の場合、流通業界全体の売上高の90%を占める上位企業の成長率が平均成長率を上回り、業界全体の売上高が大幅に増えた。


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