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2018/02/02

<Korea Watch>今年も輸出が成長けん引

◆現代経済研が報告書、輸出景気7大問題を分析◆

 現代経済研究院は、報告書「2018年の輸出景気7大問題」を発表した。国内経済は、輸出主導の経済成長が顕著に表れている。今年も3%台の経済成長率を維持するためには、輸出の役割が非常に重要だ。本報告書では、2018年国内経済の成長に影響を及ぼす輸出の7つの問題を確認し、示唆点を導き出した。

 ①世界5大輸出大国に挑戦―韓国は2018年に世界5大輸出国入りを狙う。韓国の世界輸出順位は2016年8位まで下落したが、2017年には6位に復帰した。世界の輸出市場シェアも3・6%と過去最高水準を記録した。世界輸出5位のオランダとの市場シェア格差は徐々に縮まっている。オランダは2008年以来、世界輸出5位の地位を維持しているが、世界輸出市場におけるシェアは、2008年の4・4%から2017年には4・0%に下落した。一方、韓国の世界輸出市場でのシェアは上昇傾向にあり、両国の世界輸出市場におけるシェア差は2017年に0・4㌽まで減少した。

 ②新興国を中心とした輸出拡大―2018年は、新興国を中心に輸出拡大が見込まれる。IMFは2018年の世界経済の成長率は3・7%で、前年(3・6%)と同レベルと見込んでいる。特に新興国の成長が顕著である。新興国の経済成長率は4・9%と2017年の4・6%に比べ0・3㌽高まる見通しだ。韓国の場合、新興国への輸出割合が57・4%と、先進各国の42・6%よりも高い。新興国の輸出依存度が高い韓国は新興国の需要が増えたという点で総輸出の増加が見込まれる。

 ③G2貿易リスクの常在―2018年も韓国の最大貿易相手国であるG2(米国、中国)貿易のリスクが続く見込みだ。米国市場において2017年に8件の輸入規制措置が提起されるなど、保護貿易障壁が高まっている。当該措置は、実際の規制につながり輸入規制措置が更に追加で起こった場合、韓国の対米輸出にとって下方リスクとして作用する。

 ④輸出の伏兵「ウォン高」―2018年の輸出の最大の伏兵としてウォン高が指摘されている。最近のウォン高は、対円においても同様であり、輸出企業の困難が大きくなる見込みだ。

 ⑤原油価格の上昇―OPEC(石油輸出国機構)加盟国の減産、中東の地政学的リスクなど、国際原油価格の上昇が続いている。2017年第4四半期の平均国際原油価格の55・3㌦に比べ、


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