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2020/07/24

<Korea Watch>揺らぐサムスン共和国 第77回                                                              国士舘大学経営学部客員教授 石田 賢 氏

◆次世代事業に浮上するか、サムスンバイオロジクス◆

 2018年8月、李在鎔サムスン電子副会長は、10年の5大有望産業に代わる4大未来成長産業(3年間に25兆㌆の投資金額)を発表した。4大未来成長産業としては、AI(人工知能)、5G(第5世代移動通信システム)、電装部品、そしてバイオの4分野が掲げられた。期待される未来成長産業の中から今回はバイオを取り上げる。バイオ事業はその成長性が注目されながらも、人間の健康に直接影響を及ぼす医薬品の生産であることから、米国食品医薬品局(FDA)、欧州医薬品庁(EMA)などの厳格な品質認証を受けなければならない。さらにバイオ事業をサムスングループで推進しているバイオロジクスが、製薬会社から医薬品の開発・量産を受託する医薬品製剤開発・製造支援事業であるCDMO


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