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2021/07/23

<Korea Watch>経済・経営コラム 第87回 脱炭素に向かう日韓、半導体と経済安全保障㊦                                                       西安交通大学管理大学院 林 廣茂 客員教授

◆日米韓台が半導体産業強化に向け同盟形成◆

 米国の日韓台を巻き込んだ対中国のエコノミック・ステイトクラフト戦略は、中国の韓日米台への対抗的なエコノミック・ステイトクラフト発動の可能性を高めるだろう。中国への投資制限とか、半導体や電動自動車の製造に不可欠なレアアース類の中国からの輸出の制限・停止などである。中国はレアアースの世界の生産シェア60%を持ち、世界の半導体産業へ死活的な影響力を秘めている。しかし中国は現在、国内での半導体の自給率がまだまだ低く、「日米韓台同盟」からの供給に頼らざるをえない。この半導体同盟の輪が大きくかつ強いほど、中国の対抗的なエコノミック・ステイトクラフトの発動リスクを低く保つことができるだろう。その輪の中で現在、日本と韓国の相互の連携は脆弱なままである。残念なことだ。

 日の丸半導体は復活するだろうか?復活するには、日本の強みを生かし、弱みを補い、SC(供給網)を再構築する必要がある。日本の強みは、既述したように、半導体の素材と製造装置である。日本企業は、世界中の半導体メーカーを


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