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2021/11/05

<Korea Watch>経済・経営コラム 第91回 脱炭素に向かう日韓、自動車の電動化④                                                       西安交通大学管理大学院 林 廣茂 客員教授

◆長期的・戦略的な先行投資を続けるメーカー各社◆

 自動車産業のSC(供給網=自動車の生態系)が大転換し、異業種から電気自動車(EV)への新規参入が続く。EVの有効でコスト効率が高いSCをいち早く構築した企業が優位に立つ。

 現在の世界のトップ10メーカーはガソリン車の「垂直統合」SCの勝者である。EVでは2021年現在、どのメーカーも五十歩百歩、団栗の背比べ状態だと言っていい。現在の先頭集団が今後ともそうであるかどうか。

 EVに必要な部品・装置は2万点くらいで、ガソリン車の約3万点に比べて大きく減少し、しかもモジュール化する。車の構造が変わるのだ。ガソリン車では、生産プロセスで部品・装置を、磨きあげた技術の結晶であるエンジンを中心にして「熟練工の経験知によってすり合わせて」組み立てる必要があるが、EVではスマホと同様にモジュール化された部品・装置を「素人工がマニュアルに沿って」組み立てることができるといわれる。EVは、車載電池を組み込んで車輪をはいた「走る家電」になる。


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