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2022/01/28

<Korea Watch>揺らぐサムスン共和国 第95回                                                              国士舘大学経営学部客員教授 石田 賢 氏

  • 揺らぐサムスン共和国 第95回                                                              国士舘大学経営学部客員教授 石田 賢 氏

◆バッテリーの技術革新に挑むサムスンSDI◆

 市場調査会社SNEリサーチは、フォルクスワーゲン、テスラ、トヨタなど主な自動車メーカー12社の電気自動車生産台数が、2021年の368万台から25年1453万台、30年3936万台と急激に増えると予測した。ガソリン車から電気自動車へのシフトが鮮明となりつつある現在、電気自動車の価格の30~40%がバッテリーであることから、その開発は過熱している。特に日韓中によるバッテリー生産が世界の約9割を占めているだけに、3国の主導権争いは熾烈を極めている。

 覇権を握れるかどうかのカギは、バッテリーの価格、安全性、充電時間と走行距離などにかかっている。3国の中で韓国バッテリー企業は、LGエネルギーソリューション、SKオン、サムスンSDIの3社が代表である。


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