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2022/02/04

<Korea Watch>韓国企業と日本企業 第109回 米英と中ロの経済安保連携の対立③                                                                                                                                                                             多摩大学経営情報学部・大学院経営情報学研究科 金 美徳 教授

◆世界経済の再編にインパクト与えるユーラシア統合◆

 インドとロシアの急接近・親密・蜜月ぶりには、目を見張るものがある。ロシアは、2012年最重要課題の1つに「東方シフト」政策を掲げ、発展著しいアジア太平洋地域の経済活力を取り込み、とりわけ中国との経済連携を強化し、中国と国境を接する極東地域の発展へと繋げる方針を打ち出した。「東方シフト」の極東開発の目玉政策は、「先行社会経済発展区域とウラジオストク自由港」と呼ばれる新型経済特区の設置である。ロシア極東を巡っては、隣接する中国が、12年東北地域の4省区(東北3省+内モンゴル自治区東部)を経済圏として発展させるための指針である「東北振興戦略」を打ち出している。ロシア極東と中国東北部は、ロシアと中国の利害が交錯する地域であり、中ロ経済連携の可能性を秘めている反面、外資獲得の観点から競合する。そこでロシアは、中国への過度の依存を避けるためインドを取り込んでいると見られている。

 また、韓国は、21年9月に開催された「第6回東方経済フォーラム」で李仁栄統一部長官が、「南北とロシアの協力は観光分野でこれまで経験したことのない新たな地平を開くだろう」、「韓半島縦断鉄道とシベリア鉄道が連結されれば、大陸と海洋をつなぐひとつの巨大な物流システムが構築され、ユーラシア大陸全体に経済的活力を吹き込む共同繁栄の基盤を作ることができる」と強調した。


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