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2014/10/17

<オピニオン>韓国企業と日本企業 第21回 サムスンの盲点を突いて急成長する韓国企業①                                                    多摩大学経営情報学部 金 美徳 教授

  • 多摩大学経営情報学部 金 美徳 教授

    キム・ミドク 多摩大学経営情報学部および大学院経営情報学研究科教授。1962年兵庫県生まれ。早稲田大学院国際経営学修士・国際関係学博士課程修了。三井物産戦略研究所、三井グループ韓国グローバル経営戦略研究委員会委員などを経て現職。

◆ノウハウを最大限に活かしニッチ狙う◆

 この度、韓国のベンチャー企業であるモニュエル(MONEUAL)の朴洪奭社長(51歳)が、日経新聞の「2014年アジア動かす経営者」の8名に選ばれた。そこでNHK BS1「島耕作のアジア立志伝」が、この朴社長を取り上げるとのことで取材を受けた。

 この番組は、アジアのカリスマ経営者たちが、どのように生まれ育ってビジネスチャンスを掴み、困難を乗り越えてきたのかをアニメ・ドキュメンタリーという手法で、経済の最前線と成長の秘密を描くものである。

 これまでに紹介されたアジアの経営者は18名であるが、韓国の経営者の紹介は今回が初めてである。放送予定は、2015年1月とのこと。このモニュエルに韓日企業を超えた新しいアジア企業の姿を垣間見ることができたので2回に分けて紹介する。

 モニュエルは、創業僅か10年間でサムスンやLGと肩を並べて韓国の3大家電メーカーと呼ばれるほどまでに急成長し、世界から注目を浴びている。韓国の家電メーカー数2736社から一挙に抜きん出た存在となった。


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