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2020/05/01

<オピニオン>曲がり角の韓国経済 第53回 韓国の新型コロナ対策から学ぶことは?②                                                     ニッセイ基礎研究所 金 明中 准主任研究員

  • 曲がり角の韓国経済 第53回 韓国の新型コロナ対策から学ぶことは?②                                                     ニッセイ基礎研究所 金 明中 准主任研究員

    キム・ミョンジュン 1970年仁川生まれ。韓神大学校日本学科卒。慶應義塾大学大学院経済学研究科前期・後期博士課程修了。独立行政法人労働政策研究・研修機構アシスタント・フェロー、日本経済研究センター研究員を経て現在、ニッセイ基礎研究所准主任研究員。

◆国民の不安解消する政策実施が急務◆

 日本国内で確認された新型コロナウイルス感染症の感染者数が4月29日時点で1万4000人を超えた(ダイヤモンド・プリンセス乗船者除く)。東京だけでも4000人を超えるなど感染拡大の勢いが止まらない。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、マスクの品薄状態も続いている。安倍首相は、マスク不足問題を解決する対策として「1住所あたり2枚の布製マスク」と表明し、4月17日から配布を始めた。

 マスク不足は日本だけの問題ではない。新型コロナウイルスの感染が拡大すると、平素はマスクを着用しない米国や欧州でもマスクを着用する人が増えはじめるなど、全世界的にマスクに対する需要は急増している。2月中旬に感染がピークであった韓国でもマスク不足が深刻であった。特に、医療現場のマスク不足が懸念された。


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