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2024/10/04

<オピニオン>曲がり角の韓国経済 第106回  将来の労働力不足への対応模索する韓国   ニッセイ基礎研究所 金 明中 上席研究員

  • 曲がり角の韓国経済 第106回  将来の労働力不足への対応模索する韓国   ニッセイ基礎研究所 金 明中 上席研究員 キム

    キム・ミョンジュン 1970年韓国仁川生まれ。慶應義塾大学大学院経済学研究科前期・後期博士課程修了(博士、商学)。独立行政法人労働政策研究・研修機構アシスタント・フェロー、日本経済研究センター研究員を経て、2008年からニッセイ基礎研究所。亜細亜大学都市創造学部特任准教授等を兼任。専門分野は労働経済学、社会保障論、韓日社会政策比較分析。

◆日本の事例参考に安心できる労働環境整備を◆

 日本では最近、退職代行サービスを利用するケースが増えている。退職代行とは、労働者本人に代わって代理人や弁護士が会社に退職の意思を伝えるサービスである。以前は主に弁護士が業務の一環として担当していたが、最近では利用者が増え、退職代行を行う会社も増加している。

 退職代行業者の利用料はおおむね3万円程度であり、彼らが使用する話し方は弁護士が監修した内容であるため、退職が成立する確率が高い。退職代行業者は、依頼者から依頼された辞表を会社側に渡し、「本人に絶対に連絡しないこと」、「私物は郵送または廃棄すること」などの注意事項も一緒に伝える。2023年10月に求人情報メディア・人材紹介サービス等の運営を行っているエン・ジャパンの総合求人サイト『エン転職』上で実施されたアンケート調査(有効回答者7749人)によると、退職代行サービスに対する認知度は72%であった。


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