来年から忠清南道に建設中の行政都市「世宗市」への官庁移転が始まる。先陣を切るのは国務総理室。来年９月中旬に移転し、続いて企画財政部など５部署が11月から移転を開始する。来年中に移転するのは、企画財政部のほか、農林水産食品部、環境部、国土海洋部、公正取引委員会とその所属機関。

　官庁は移転しても、所属公務員の多くはソウルに自宅を持ちながら単身赴任で世宗市に行く見通しだ。早くも、家族と離れて暮らす「二重生活」に対する心理的、経済的負担が指摘されている。

　政府は当初、世宗市に首都機能を移転する計画だったが、これを白紙撤回し、代わりに大企業や大学・研究機関を誘致して「教育科学経済都市」を建設することにし、官庁移転は一部に限定した。