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2013/11/22

<フォトニュース> 世界最小のチップで大容量化実現

世界最小のチップで大容量化実現

 SKハイニックスが世界最少の16ナノ㍍(ナノは10億分の1)製造プロセスを適用した64ギガビッドのマルチレベルセル(MLC)NAND型フラッシュメモリーの本格量産に入った。MLCはNAND型フラッシュメモリーにおける大容量化を可能にしたデータの記録方式。

 6月に世界で初めて16ナノプロセスによる第1世代製品の量産を開始したのに続き、チップサイズをさらに小さくしてコスト競争力を強化した第2世代製品だ。MLCの単一チップでは最大容量となる128ギガビッド製品の開発も完了した。一般的に微細化が進むほどセル同士の干渉が増すが、SKハイニックスは回路の間に空間を設けて絶縁層を作る最新技術でこの問題を解消した。

 金真雄・フラッシュテック開発本部長(専務)は、世界に先駆け16ナノに微細化した技術で製品の量産に入ったのに続き、大容量製品をラインアップに加えたと発表し、顧客の要望に応えたいと述べた。