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2014/06/13

<フォトニュース> 韓国館が金獅子賞の栄誉

韓国館が金獅子賞の栄誉

 イタリアで開かれているベネチア・ビエンナーレの国際建築展で、韓国館が金獅子賞(最優秀賞)を受賞した。韓国館が金獅子賞を受賞するのは初めて。

 展示は「韓半島鳥瞰図」と題し、南北分断という特殊性を持つ韓国と北朝鮮の建築100年にスポットを当てた。題名は小説家、詩人で建築家でもあった李箱の詩「鳥瞰図」から取った。

 韓国館の展示は、コミッショナーの曺敏碩氏が総指揮。国内外のアーティスト29人が参加し、写真や模型などで、分断後全く別々の道を歩んできた南北の建築を比較した。

 授賞式で曺氏は「前を見るためにこの100年間を振り返った。いつか南北の国旗を掲げ、劇的な要素なしに、純粋に良い建築物の展示ができる日が来るよう期待する」と語った。フランチェスコ・バンダリン審査委員長は「韓国館は政治的に緊張が高まる中にありながら、新しく豊かな建築知識の集大成を示した」と評した。